日本のスポーツカーを語る上で欠かせない存在でもあるGT-R。日産スカイラインの上位モデルとして開発され、レースレギュレーションに適合しながらも公道での走行も可能。

日本車史上最高の性能を誇るとも言われ、世界が注目するGT-R。

途中排ガス規制など紆余曲折を経て現在に至るGT-Rの軌跡に迫ってみます。

初代モデルは羊の皮を被った狼!
(PGC10型・KPGC10型:1969~1973)

いつの時代も人々の憧れとして存在するGT-R。その歴史は初代モデルが発売された1969年に始まります。

ツーリングカーレースで活躍したプリンススカイラインGT-Bの後継モデルとして開発されたGT-R。プリンス自動車と日産自動車の合併後、日産スカイラインGT-Rとして発売されました。

直列6気筒DOHCエンジンを搭載するためのロングノーズなフォルムが特徴的。大人しいイメージの4ドアセダンに猛烈な性能を発揮するエンジンを搭載したことから、羊の皮を被った狼と表現されたモデルです。

1970年のマイナーチェンジで2ドアハードトップ専用モデルへと移行。GT-Rの赤いエンブレムは当時の若者の憧れの存在として輝きを放ったモデルです。

排ガス規制で絶版!悲劇の2代目GT-R
(KPGC110型:1973)

ケンメリの愛称で親しまれ、GT-R史上最も希少価値の高いモデルとしてマニア人気も高い車種です。

スカイライン2ドアハードトップ2000GTをベースに開発された2代目GT-R。スタイルや走行性能とともに今なお人気の理由が一つあります。

それは生産台数が極端に少ないこと。使用されていたS20型エンジンが排ガス規制に適合せず、

197台の生産(内市販は195台)のみで絶版となっています。それゆえ希少価値の高いプレミアカーとして現在でも高値で取引されるほど。

1973年のわずか3ヶ月間のみ生産された2代目GT-R。伝統の丸目4灯のテールランプが採用されたのもこのモデルからです。

一度はハンドルを握ってみたい憧れの絶版車ですよ。

皆が心踊った3代目GT-Rの復活!
(BNR32型:1989~1994)

2代目GT-Rが1973年に生産終了となってから実に16年。1989年に待望の復活を遂げたのが3代目GT-Rです。

最大の特徴は2.6Lツインターボエンジンと4WD。自然吸気と後輪駆動であったGT-Rが華麗なる変貌を遂げたのもこの3代目モデルです。

バブル景気の最中に発売されたこともあり、瞬く間に人気モデルに!

日本専用モデルとして開発されたため、海外のGT-Rファンからも注目されていました。

280馬力を誇るツインターボエンジンや電子制御4WDなど先端技術をふんだんに採用し、全日本ツーリングカー選手権でも他車を圧倒するほどの活躍。

16年ぶりの復活を新たな伝説で彩った3代目GT-R。4シーターでありながら2シータースポーツを凌駕する性能は、歴代最高との呼び声も高いモデルですよ。

苦悩しながらも進化を続ける4代目&5代目
(BCNR33型:1995~1998)(BNR34型:1999~2002)

爆発的ヒットとなった3代目モデル(R32)のキープコンセプトで1995年に登場した4代目GT-R。ニュルブルクリングでテストを重ね先代モデルよりも高性能を実現しています。

RVやミニバンに人々の興味が移る中でも着実に販売台数をカウントするモデルとしても高評価。

前モデルの大ヒットの陰に隠れながらも健闘していました。

4代目(R33)で不評だったエクステリアを中心に徹底的に見直され1999年にデビューした5代目GT-R(R34型)。

丸みを帯びたデザインから直線を基調にしたデザインへ変更され、吊り目のヘッドライトを採用することで印象もワイルドになっています。

排ガス規制により2002年に生産終了。GT-R第二世代の最終モデルとして人気の車種ですよ。

スカイラインの冠が外れた6代目GT-R
(R35型:2007~現在)

1969年のデビュー以来スカイラインシリーズの最上級モデルとして存在し続けたGT-R。伝統の丸目4灯を継承しながらも新たなデザインコンセプトで開発された車種最新のスタイリングで2007年にデビューしたのが6代目GT-Rです。

このモデルからスカイラインの名前が外れ、独立した車種として扱われています。

世界規模での販売を目指した初めてのGT-Rとして世界からの反応も上々。高出力で高性能な3.8Lツインターボエンジンは2007年モデルでは480馬力を発揮。

最新型の2017年モデルでは570馬力と年々進化を重ね熟成されていますよ。

NISMOが専用チューニングした上級モデルも存在。歴代モデルの伝統を守りながらトレンドをしっかり取り入れ進化を続けています。

まとめ

日本の自動車史の1ページを華麗に飾るGT-R。1969年のデビュー以来2度の排ガス規制で絶版となるにもかかわらず、その都度進化を遂げて復活する人気モデルです。

スカイラインの名が外れGT-Rとして独立した現行モデルは、モデルチェンジを含めた今後の動向も気になるところ。

今も昔も目が離せない注目の一台ですよ。