日本のみならず世界のハイブリッドカー市場を牽引するトヨタ・プリウス。世界初の量産ハイブリッド専用車として1997年の発売以来多くのの方から支持を集めています。
2017年現在4代目モデルとなり成熟が進むトヨタの看板車種は、次世代カーとしても挑戦中。
そんなプリウスのモデルチェンジの推移を辿ってみます。
プリウスってどんな車?

プリウスが初めて一般に公開されたのは1995年の東京モーターショー。プロトタイプの参考出品され注目を集めました。
「人と地球にとって快適であること」がコンセプトのモデルで、当時としては類を見ないハイブリッドシステムで燃費30km/Lを目指して開発。1997年12月に世界初となる量産型ハイブリッドカーとして初代モデルが発売されました。
特筆すべきは全ての歴代モデルでクラストップの低燃費を実現していること。トヨタハイブリッドシステムもモデルごとに進化を遂げ、ライバルが追いつくことが難しい領域へと成熟されています。
今やモデルチェンジする度に注目を集める車種の一つですよ。
初代モデル
NHW1#(1997年~2003年)

21世紀に間に合いましたのキャッチフレーズで注目のデビューを果たした初代プリウス(NHW1#型)。
最終的に31.0km/Lまで達した燃費は、ライバルメーカーをあっと言わせるほど。
世界的に見ても初期のハイブリッド車であったために、走行性能は軽自動車並みで専門家の評価も二分したモデルです。
しかしこれはトヨタが安全性を担保に量産化を試したモデルとも言われ、初代モデルの欠点を改善した2代目プリウスは爆発的ヒット!。初代モデルがあったからハイブリッドカーとして成功したのも事実です。
セダンとしては背が高いフォルムは画期的で、人が乗り降りしやすい構造になっているのも特徴的ですよ。
2代目モデル
NHW20(2003年~2011年)
俗に20系と呼ばれ、爆発的ヒットとなった2代目プリウス。シリーズ初のフルモデルチェンジで劇的な変化を遂げています。
最も大きな変化は4ドアセダンから5ドアハッチバックへとなったボディスタイル! 大型化されミドルクラスへと脱皮したプリウスは居住性も動力性能も大幅向上しました。
トライアングルシルエットと呼ばれる独特なおむすび型のフォルムが特徴的でグッドデザイン大賞も受賞。このスタイリングや後のプリウスやアクアへと受け継がれていますよ。
ハイブリッドカーとしてプリウスの地位を築いたモデルとしても知られています。
3代目モデル
ZVW3#(標準車2009年~2015年、PHV2012年~2016年)
2009年にシリーズ2度目のフルモデルチェンジで3代目モデルへと移行したプリウス。丸みを帯びたスタイルの2代目モデルから若干角ばったスタイリングが印象的です。
先代からのトライアングルシルエットを受け継ぎまとまりあるフォルムが人気となり空前の大ヒット! 2010年の年間販売台数31万5,669台は歴代トップの記録です。
ツーリングセレクションやG’sなどスポーツモデルがあり、派生モデルにはプリウスαやアクアが存在。2012年からはプラグインハイブリッドモデルも発売開始されています。
またプリウス史上最も海外からの評価も高いモデルとしても有名ですよ。
4代目モデル
ZVW5#(2015年~現在)
トヨタの次世代プラットフォームでもあるTNGAを初めて採用したモデルとして登場した4代目プリウス。2015年に登場した現行プリウスは、近未来を感じさせるスタイリングが特徴的です。
全車にBi-Beamヘッドランプやスマートエントリーが標準装備され、今までのモデルになかった4WDも選択可能。
プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールなどで構成される衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も導入される最新モデルです。
3代目モデル同様に発売開始1ヶ月で約10万台を受注。
今後の活躍に期待が持たれています。
まとめ
1997年より20年にわたりハイブリッドカーの代名詞として活躍し続けるプリウス。フルモデルチェンジごとに進化を続け、各モデルとも他車にはない魅力を兼ね備えています。
今や日本市場で自動車の主流となっているハイブリッドカーの先駆けとなったプリウスは今後のモデルチェンジの動向にも注目。
どのような進化を遂げていくのか楽しみなモデルですね。